頚椎後縦靭帯骨化症

頚椎後縦靭帯骨化症とは?

背骨の柱となる部分である椎体の後ろ側には、後縦靭帯と呼ばれる靭帯があり、これが椎体同士をつないでいます。

この靭帯が厚くなって骨化し、神経を圧迫する状態を後縦靭帯骨化症と呼びます。

この病気は首から腰までどこでも発生しますが、頚椎で発症することが多く、頚椎後縦靭帯骨化症と呼ばれます。日本では、令和元年度の特定疾患医療受給者証の交付件数から、約32,000人が後縦靭帯骨化症の患者であると見積もられています。


この病気は中年以降に発症することが多く、特に50歳前後で発症することが多く、男女比は2:1で男性に多いことが知られています。また、糖尿病患者や肥満患者にこの病気がよく見られることが分かっています。

頚椎後縦靭帯骨化症の主な症状

肩こり感、神経への圧迫がある程度の限度を超えると、様々な症状が出てきます。特に脊髄症状が出ることが多く、 手指の痺れ、細かい作業が難しい (ボタン掛け、箸の使用)、歩きにくくなる、 などの症状が見られます。