坐骨神経痛やってはいけないこと

今回は坐骨神経痛の時にやってはいけないNG行動のお話させて頂きます。
早期に回復を目指すために大切なことですので、参考になれば幸いです。

重たいものを持つ

物を持つと腰に負荷がかかることは、誰でもイメージしやすいと思います。特に、前かがみの姿勢で重いものを持つ場合は注意が必要です。


前かがみの姿勢では、腰椎の間にある椎間板(クッション)に負荷がかかります。その結果、椎間板内の髄核(ゼリー状のもの)や線維輪(椎間板の周りの層)がズレたり傷ついたりすることがあり、これが痛みや痺れの原因になることがあります。

これを防ぐためには、前かがみにならずに物を持つようにする必要があります。

長時間座り続ける

長時間同じ姿勢で座り続けることは、腰に負担をかける原因になります。腰回りの筋肉が圧迫され硬くなり、椎間板への内圧(ストレス)も高まってしまいます。

立った状態での椎間板の内圧が100であるとすると、座った状態では140と言われています(仰向けになった場合は25程度です)。このため、以下の点に注意する必要があります。

坐骨神経痛には運動療法が効果的だとされていますが、どんな運動でも良いわけではありません。誤った動きや過剰な運動は、かえって症状を悪化させることがあります。

激しい運動をする

坐骨神経痛には運動療法が効果的と言われていますが、どんな運動でも良いわけではありません。間違った動きや、オーバーワーク(運動のやりすぎ)だとかえって悪化することもあります。

自己流のマッサージ

強い痛みがある場合には、自己流でのマッサージは坐骨神経痛を悪化させる可能性があるため、避けるべきです。

マッサージをすると、処理された部分の温度が上昇し、組織が変形します。

温度が上がることによって、しばしば一時的に痛みが和らぐように感じますが、組織が変形しているため、温度が下がると痛みが再び強くなる可能性があります。

痛みが強い場合には、自己流のマッサージは控えることをお勧めします。

安静にしすぎる

痛みがある場合、最初の1~3日は安静にしておくことが重要です。しかし、4日目以降は、徐々に動き始めることが大切です。

姿勢が悪いままで長時間横になっていると、腰椎が変形する可能性があり、坐骨神経痛が悪化する恐れがあります。医療機関で教えていただいた、ストレッチを行いながら、少しずつ動かしましょう。